27歳、うつになりました

社会人6年目でうつ病になったOLのブログです。
同じ症状に悩む人、家族にうつ病の人がいる人へ、一緒にがんばりましょう。

上司

上司への相談は、直接すべきでしたが、

どうしても会社に行けなかったので、早朝にメールをしました。


「突然で申し訳ありませんが、退職を希望します。

理由は、昨年秋頃から患っている軽度うつ病です。」


という書き出しで、


これまで自分のプライドが邪魔して相談できなかったこと、

4月頃からさらに調子が悪くなり、薬を飲み始めたら副作用が強いこと、

妊娠、出産を望んでいるので薬を飲み続けることをやめたいこと、

全てを鑑みて家族と相談し、辞める決断をしたこと。



しばらくして、返事がきました。


今まで全く気付かず、色々頼ってしまって申し訳ない

と。



責めるような言葉は何一つありませんでした。



いま、私が担当しているプロジェクトのうち、

社内で関わっているプロジェクトについては、自分から他の方へ降りる旨を連絡すると伝えましたが、


「そういうひとつひとつが負担になるだろうから、自分のほうでやりますよ」

といってくれました。


それだけで、心が軽くなりました。




それから、入社直後から本当によくしてもらっている元上司にも同じ内容を伝えました。


上司でなくなったいまも、よく飲み会にいったり、相談させてもらっている、

前述の記事で、私に

「なめられたくなければ、特に女性は泣くな」

と育ててくれた上司です。



その人は


「友人として言います。

今すぐ『頑張る』ことをやめなさい」


といってくれました。


ちょっと、ポエムみたいな内容のメールで、

クスッとしましたが、

本当に嬉しかった。


「どんなことがあっても、あなたの結婚式であなたの地元に行く気持ちは変わらないよ」


これも、嬉しかった。


私が入籍した時に泣いて喜んでくれて、

「結婚式を想像したらいつでも泣ける」

といってくれた上司。


この人のおかげで、私は仕事をがんばれていたようなものです。

この人のおかげで、会社に、上司、同僚、部下といったカテゴリではなく、

友達 というカテゴリができました。



来年3月に挙式予定ですが、絶対呼びます。


それまでに私は、病気をなおします。

両親

上司にへの相談の前に、まずは親へ電話しました。


仕事をやめることにしたこと。

年末に実家に帰った時に話した、うつ病が悪化してしまったこと。


親は、


「今までよくがんばった。

もう、がんばらなくていい。

ゆっくり生きなさい」


と言ってくれました。



涙がとまりませんでした。


今までわがままいって、

地元から遠い高校へ通わせてもらって、

さらに遠い大学に通わせて一人暮らしさせてもらって、

本当は地元に帰ってきてほしかっただろうに東京で就職して、転職して。



その結果、体をこわして、やめるだなんて。



申し訳なくて、情けなくて、

優しさに嬉しくて、涙がとまりませんでした。



6月に、ちょっと長めに実家に帰ります。


親と一緒にやりたいことがいっぱいあります。


今までわがままきいてもらった分、親のわがままをきいてあげようとおもいます。

相談

抗うつ剤をもらった日、お医者さんから言われました。


「どうしたらいいと思う?」


私はすぐに


「仕事を変えるべきだと思う」


と答えました。

でも、こうもこたえました。


「でも、いま部署全体が大変な時期なんです。

私の代わりがいることはわかっていますが、

私が辞めることで、その手続きで

私以上に負荷の大きい上司が、さらに大変になったり、部下が大変になったりするのがすごくイヤ」


そんな話をしました。


だけど、お医者さんは、


「私もそう思います。

27歳といういまの年齢は、とてもいい時期。

仕事も起動にのり、体力もある。

出世もしやすいタイミングですね。


でも、ストレスの原因を取り除かないことには、なおらないんです。

職場環境をかえるというのは、ひとつの手です。



あと、出産を望むなら、これもいい機会だと考えましょう。


もちろん人にもよりますが、20代のうちに子どもを産んでいた方が、体力もあるし、卵子も若い。


いま、さらに上の役職を目指してキャリアをつむのもいいですが、

たぶん、あなたはそうではないと考えているんでしょう。


ならば、この仕事に行けなくなってしまったタイミングを、いい機会ととらえるべきです。」



ほんのちょっとだけ、心のどこかで思っていたことを言われて、

すごく安心しました。



今まで、積み上げてきたキャリア、捨てがたい。

けど、私はもっと、幸せなことも知っています。


私の実家は裕福とはいえず、むしろ所得は低い方でしたが、

親はそんな素振りも見せず、私の好きなように育ててくれました。

そして、親ならず親戚までもが、

いつでも私たちを中心に生活してくれていました。


私が生まれたばかりの頃、それこそ私より若い年齢のときに、栄転による転勤がきまったのに、

私と離れたくないからと、地元の企業に転職したおば。

共働きの両親にかわって、幼稚園の送り迎えを含めて育ててくれた祖父母。


電車で1時間かかる高校に進学したいというわがままを受け入れてくれ、

どんなに朝早くてもお弁当を作ってくれた母。

部活の朝練で、朝4時に車で1時間半のみちのりを送ってくれた父。


どんなキャリアよりも、家族と過ごす時間が大事だって、わかってるから。



仕事をやめる決断をしました。


その日のうちに、上司に相談しました。